青弓社から『トランスジェンダーQ&A 素朴な疑問が浮かんだら』出ます。

これでこの話は終わらせよう、というつもりで書きました。

トランスジェンダーQ&A 素朴な疑問が浮かんだら』という本が青弓社から出ます。

発売予定日は、2024年4月25日です。

 

www.seikyusha.co.jp

 

  • 第1部 性別の重み
  • 第2部 基礎知識
  • 第3部 性別分けスペース
  • 4部 「トランス差別はいけないけれど気になる」疑問

全部で4部構成です。

大きな疑問に対して、派生する細やかな質問が64個並んでいます。どれも大事な話ですが、今たくさん読まれるべきなのは「第3部 性別分けスペース」なのでしょう。

以前、高井ゆと里さんがトランスジェンダーとトイレに関して「問われているのは、排除」という分かりやすい記事を書いてくれましたが、このように手順を踏んで現実を理解しよう、というのが一冊丸ごと書かれている感じ。

 

 

類書との違い

1、トランスジェンダー入門

同じく高井ゆと里さんと書いた『トランスジェンダー入門』は、基本的な情報を詰め込みました。

www.shueisha.co.jp

新たに青弓社から出す本は、新書とは違って、「これってトランスヘイトかな?」というグレーゾーンの疑問に真正面から答えるかたち。

 

2、Q&A多様な性・トランスジェンダー・包括的性教育 バッシングに立ちむかう74問

似たような問題意識から、大月書店『Q&A多様な性・トランスジェンダー・包括的性教育 バッシングに立ちむかう74問』もありますね。

www.otsukishoten.co.jp

『Q&A多様な性・トランスジェンダー・包括的性教育』は一問一答形式であり、デマ対応に効くと思います。包括的性教育へのバッシングとトランス差別の繋がりも見えてきます。

 

青弓社の本も趣旨は同じですが、内容はけっこう違うかもしれません。

一問一答というよりは、順を追って「まず前提はどうなっているんでしたっけ?」と確認していく構成になっています。

あと、口語体でちょっと痛快です。表紙もお楽しみに。